新年度のスタートに発行される4月号。新入社員紹介や入社式の様子、春のイベント報告など、毎年同じような構成になっていませんか。どれも大切な情報ですが「載せること」そのものが目的になってしまうと誌面が単調になってしまい、読み手の心までは動きません。
新年度は人が動き、役割が変わり、組織の空気が一新されるタイミングです。だからこそ、社内報を単なる情報媒体ではなく「社内のつながりをつくるメディア」として活用しましょう。今回は、新年度号を「つながりを感じる社内報」へと進化させる編集の工夫をご紹介します。
新入社員紹介は「会話のきっかけ」をつくる

新入社員紹介は、顔写真・氏名・ひと言コメントが定番ですが、読むだけで終わってしまう情報になりがちです。そこでおすすめしたいのが、マンネリの「問い」から脱却することです。
・「先輩社員に声をかけてもらえたらうれしい言葉は?」
・「5年後の自分に聞いてみたいことは?」
・「学生時代にハマっていたことは?」
・「人生で一番感動したことは?」
・「自分を動物に例えるなら?その理由は?」
こうした質問がリアルな思いを引き出し、等身大の人柄を伝えます。そして何より、読んだ側が「今度話しかけてみようかな」と思えるきっかけになります。
さらに、配属先の上司や先輩からの歓迎のメッセージや、どんなことを期待しているのかを添えると新入社員のやる気をぐっと引き上げることができます。
「困ったら遠慮なく声をかけてください」といった言葉もあると、リアルなコミュニケーションが生まれやすくなります。
制度紹介は「安心をつなぐ」ページに

新年度は、新入社員に向けて福利厚生や人事制度を紹介する絶好のタイミングです。既存社員にとっても、制度をあらためて知る機会になります。ただし、制度紹介が説明中心になると、どうしても読み飛ばされがちです。そこで意識したいのが「数字+ストーリー」で伝えること。
例えば育児休業制度なら、
・育休復帰率○%という数字
・実際に制度を活用した社員のコメント
をセットで紹介します。
読者が知りたいのは制度の条文ではなく「自分にも使える」という実感です。具体的な体験談が加わることで、制度は一気に身近なものになります。
また、新しい環境に慣れていく春は、知らず知らずのうちに疲れがたまりやすい時期でもあります。有休やリフレッシュ制度、相談窓口などの存在をさりげなく紹介しておくことも大切です。
制度紹介はただ仕組みを説明するページではなく、社員と会社を「安心でつなぐ」コンテンツを目指しましょう。
新年度号は、毎年似た構成になりやすいからこそ、編集の力が問われます。情報をただ並べるのではなく「つながり」を軸に再構成することで、アップデートしてみましょう。
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<ディレクター栗本>
まだまだ寒い日が続きますが、桜の開花が待ち遠しいですね。私が一番好きなのは、ふるさとの宮川堤の桜。桜の名所100選にも選ばれています。高校時代の部活帰りのお花見や、次女の出産退院時に病院から実家へ移動する車中から見た桜など、いろいろな思い出があります。今年の春は帰省できるかな。

