社内報担当の皆さま、こんにちは。
4月に新入社員を迎えられ、フレッシュな環境でスタートされた企業の方も多いのではないでしょうか。今年の新入社員の皆さんは、学生時にコロナ禍を経験してきた世代。オンラインが当たり前となった社会で、対面での人間関係を築く機会が少なくなった背景があるため、会社に馴染むことや、人とつながることに不安を感じている方も少なくありません。
そんな彼らにとって、社内報は、会社や働く人たちを知るための大切なツール。だからこそ、これまで以上に“共感”や“つながり”を意識したコンテンツづくりが求められてきます。今回はそんな若手社員に“刺さる”工夫をご紹介します。
「共感」と「自身との関係性」が読むきっかけに
ネット環境を使いこなす彼らは、常に情報過多な環境下にあることから、情報接触において受動的な姿勢があります。“自分と関係するか”を軸に情報を取捨選択しているため、当事者性が大きなポイントです。そのため、若手社員に興味を持たせるには“自分とのつながりを感じさせること”です。
例えば、自分が載っている、同期が登場している、身近な人の本音が語られているなど、自分自身とのつながりが感じられる内容を掲載することが、読んでみようというきっかけとなります。先輩たちのリアルな声の座談会や失敗談からの学びなど、感情をベースとしたコンテンツが有効です。本音が語られる場では特に安心と共感が芽生えるので、「ちょっと面白いかも」と興味関心へとつながるのです。
参加型企画で社内報を自分ごと化
参加・投稿・反応がセットになっているSNSように、社内報は一方通行のただの読み物ではなく、自分自身が関わる場があることで親しみが湧き、価値を感じやすくなります。例えば、社員自身がスマホで写真を撮る「新入社員1日密着レポート」や「推しグッズ紹介」など、自撮りや自身のコメントが活用される企画は、社内報を“自分のメディア”として感じてもらえる効果があります。UGC的発想(User Generated Content:一般ユーザーが自発的に作成・発信するコンテンツの総称)で、ただ“登場する”のではなく“関わった実感”を持ってもらうことが大切です。
情報に感情をプラスして伝える
若手が楽しめる社内報をつくるということは、単にエンタメ性のある企画を増やせば良いということではありません。自分も参加できた、自分たちのための企画があるなど、“あなたたちは大切な存在”というメッセージを伝えることが必要なのではないでしょうか。Z世代が過ぎればα世代という新しい世代も訪れます。時代の変化に合わせて、社内報も“読むもの”から“感じて参加し、つながるもの”へと変化させていくことが読者を増やすポイントです。
会社として何を伝えたいかはもちろんのこと“社員が何を感じられるか”を中心にして据えられれば、新しい価値へとつながります。社内報を「この会社でがんばってみよう」と思うきっかけづくりとしていきましょう。
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<ディレクター:Y>
6月は、新入社員の皆さんがリアリティショックがおこりやすい時期だとか…。最初の壁は、何歳になっても訪れるものなので、会社全体で士気を上げて、乗り越えていきたいですね!