マンネリ化の防止や訴求力のアップを目的に、新年や年度変わりに社内報のリニューアルを考えている担当の方は多いのではないでしょうか。リニューアルといっても、内容を全て見直す大きなものから、企画や一部分のイメージチェンジなどさまざまです。
その中でも今回は、どの媒体でも一番の“顔”となる表紙のリニューアルについて考えます。社内報のファンを増やしていくために、思わず開きたくなるような魅力的な表紙にしていきましょう。
心をわしづかみするビジュアル
人は、脳から入った情報を処理して感情が刺激され、行動を起こします。皆さんが日常で思わず手に取ってしまう商品があるように、視覚的なアプローチで感情に訴えることで、読者の心を惹きつけることができます。
よりたくさんの人に「おっ!社内報だ!」と発行を楽しみにしてもらうには、まず興味を持ってもらえる表紙デザインでなくてはなりません。従業員層(読者ターゲット)や目的に合わせたデザインになっていますか?文字の配置だけではなく、色味や見出しなど載せる情報量もポイントになります。
全体のデザインに統一感は持たせつつ、毎号可変性のある写真のトリミングや配置、色使いにすると常に新鮮さを感じてもらうことができ、マンネリ防止にもつながります。また、写真やイラストを使用している時は、素材の質を上げることも印象を変える一つの方法です。
デザインイメージに困ったら、本屋さんの雑誌コーナーに行ってみましょう。さまざまなターゲットに合わせた系統でデザインされている雑誌は、方向性のヒントになります。
認知されていますか?社内報のタイトル
創刊にあたり、たくさんの想いを込めてつくられた社内報のタイトル。しかし、表紙デザインで生かされていなければ「社内報」としか覚えられず、タイトル名は知らないなんてことになりかねません。掲載していればよしではなく、タイトルを通して、どのような印象が与えられているかが重要です。
今のタイトルは、全体のバランスに適したデザインになっていますか?
長く愛され続ける媒体になるために、タイトルに込められた意図を紐解いてイメージを膨らませ、フォントや色、大きさ、配置を見直してみましょう。また、タイトルが長すぎたり、社内報の目的から離れている場合は定着することが難しいので、タイトル名自体を見直すことも読者を増やすチャンスです。
最後になりますが、リニューアルする際に注意しなければいけないのは、ただ好みで考えるのではなく、自社のブランディングや社内報発行の目的に適しているかという、視点を持って見直すことです。愛着のわく社内報を目指し、ブラッシュアップをしてファンを増やしていきましょう。