社内報企画で単身赴任者のモチベーションを上げる!

海外や国内に複数の拠点を持つ企業においては、転居を伴う人事異動があります。その際、同居する家族と離れて単身での転勤を選択する方もいることでしょう。赴任先が初めて行く土地である場合も多く、土地勘のない環境で生活を始めなければいけないこと、新たなメンバーと関係を構築しながら仕事を進めないといけないこと、仕事から帰っても食事の準備や掃除、洗濯などの家事を一人でこなさなければならないこと、離れて暮らす家族のことなどから、ネガティブな印象を持たれることも少なくありません。実際に、転勤が退職の理由になりうると考える人は近年増えており「キャリアアップのために必要な経験」という説明だけでは足りなくなってきたという現状があります。

そこで単身赴任となる方に向けて、転勤をポジティブに捉え、普段の生活を楽しみながら仕事へのモチベーションを上げていただけるような企画をご提案いたします。

 

 

企画案1:私の転勤物語

管理職クラスの社員に、これまでの転勤歴からキャリアアップにつながった具体的なエピソードを語ってもらう企画です。転勤したからこそ得られた貴重な経験や、プライベートで出掛けた思い出の場所や、ご当地グルメなども紹介してもらいます。転勤を経験することでしか得られない価値や、ロールモデルとなる社員を通して転勤の先にある自身の未来像を具体的にイメージを膨らませてもらうことを狙った企画です。

 

 

企画2:元気にやってます。ファミリーラブレター

社内報を社員の家庭へ郵送することができるのであれば、離れて暮らす家族向けの企画もおすすめです。

家族にとっては、深いコミュニケーションが日常的に取りづらくなり、現在どんな仕事をしていて、どんな気持ちでいるのかが分からずに、不安に思っているかもしれません。そこで単身赴任者に普段どんな業務をどんな想いで取り組んでいるかなどを写真付きで語ってもらいましょう。この企画では、家族への感謝のメッセージも付けるなど、エンゲージメントを高める効果も同時に狙いましょう。家族は仕事中の姿を垣間見ることができ、家族間のコミュニケーション促進にもつながります。家族に仕事を誇ってもらえるようなコミュニケーションをとることで、会社へのエンゲージメントも向上することが期待できます。

なお、社内報を家庭に郵送する場合は、個人情報が載った媒体であるため、家族間で読むことに留め、他人には見せない、SNSなどに掲載しないことなどをしっかりと伝える必要があります。例えば、機密情報は社内報ではなく社内イントラに掲載するなど、掲載する内容を精査することも検討してください。

 

 

慣れない土地で過ごしている単身赴任者。社内報で、その生活や仕事ぶり、家族とのコミュニケーションにまで踏み込んだ企画を掲載することで、単身赴任を自身の成長の機会としてポジティブに捉えてもらうきっかけにしていきましょう。

 


<関連記事>

家族にも読んでもらいたい社内報
誰に読ませたくて社内報をつくっていますか?

執筆者:ディレクター 大原

これまでは一人で過ごす人を「ぼっち」「おひとりさま」とネガティブなイメージで語られていましたが、いまでは一人時間を楽しく過ごすことを「ソロ活」と呼んで、ポジティブに捉える風潮が広がってきています。

単身赴任先でのオフ時間もポジティブに捉えてもらえる企画があるといいですね。