組織のブランディングの第一歩はインターナルから始めましょう!

社内報担当者の皆さま、こんにちは。

 

近ごろ、「インターナルブランディングの重要性」に着目した施策を講じる企業への注目が集まっています。

 

インターナルとは英語で「internal」のことで、直訳すると「内部の」「内側の」という意味。ちなみに、英語の「inner」も「内側の」という意味です。ネイティブによると「internal」のほうがよりフォーマルな言い方だそうですが、明確な使い分けはないようです。「インターナルブランディング」も「インナーブランディング」も、企業が社員を中心とした社内のステークホルダーに向けてブランディングを行うことをいいます。

一方「エクスターナルブランディング」とは、企業の外側に向けられたブランディングのこと。エクスターナルを英語にすると、「external」で「外部の・外側」という意味です。ブランディングといえば消費者やユーザーなどの「外側」を対象にして行われるものなので、一般的にブランディングといえば「エクスターナルブランディング」のことになりますね。

 

社員こそが自社の

一番のファンであるべき!

しかし、最近は従業員も重要なステークホルダーであり、従業員が自社の事業や商品のファンであることが、事業を進めていく上でとても重要な要素になってきています。確かに、自分が好きではないのに他人に自社の事業や商品をオススメできるはずがなく、従業員自身が自社の一番のファンであり、お客様と一緒になってファン組織を運営している企業は、SNSなどでの情報発信も熱心でとても活気がありますよね。そんなわけで社員にこそ自社の一番のファンになってもらおうという企業が、このところ増えているのです。

社員ファンを増やすためには、会社がやっていることを社員にできる限り情報開示して、盛り上がってもらうことが重要です。「うちの会社、そんなことをやっていたんだ~。知らなかった~」ではなく「こんなものも売っているんだ」「こんなこともやっているんだ」と知ることでファンは生まれるもの。情報をどんどん出して、社員をガンガン巻き込んでいきましょう。

 

自社のモノ・コト・人…

魅力を探偵気分で探してみよう

そのために使えるツールが「社内報」です。会社が売っているモノやコト、扱っているサービスやプランなどをどんどん紹介してみましょう。誰がどんな経緯で開発して、商品化に至ったのか、それはどうして売れているのか、あるいはどうやったらもっと売れるのかを、探偵気分で独自に探ってみてもいいかもしれません。

BtoBのビジネスでは普段の生活で親しみのある商品は少ないかもしれませんが、それがあるからこそ今の私たちの生活にどう結びついているのかをたどっていけば、きっとどこかに共感ポイントがあるはず。魅力探しをしていくうちに、思わぬ感動に出会えるかもしれません。

 

「モノ」では難しいようなら、売っている人やつくっている人にフォーカスを当ててファンづくりをしてみてもいいですね。ご本人は恥ずかしがるかもしれませんが、名物社員やスター社員にぜひ名乗りを上げてもらいましょう! そしてご本人や関係各署の了承を得られたら、社外のコンテンツにもしてみてください。ひょっとすると取引先やお客様から人気に火がついて、ブレイクすることがあるかもしれません。

 

そのような面白系でなくても、社内報用に作った良質なコンテンツを社員だけで消費するのではなくて、もっとオープンに情報発信を広げていくことで、社員から外部へとより広範囲にファンを広げていくことも可能です。機密情報や個人情報を多く掲載する社内報を外部に配布することが難しい場合は、外向け用にコンテンツを再構築して発信してみてはいかがでしょうか?

ブランディングは、まずはインターナルで熱狂的なファンを社内につくることから。インターナルブランディングでさまざまな可能性を試してみてください。

 

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執筆者:ディレクター 西田
先日、ビジネス著作権検定についての取材を受けました。
そのときのことは次のブログで書く予定です。乞うご期待⁉