初めて社内報の担当者になった方へ、 発行目的の理解から始めよう!

この春、初めて社内報の担当者に任命された皆さんは「一体、何から始めればいいんだろう?」と戸惑っているかもしれません。まず、「社内報とは何か」「何のために発行するのか」を改めて理解するところから始めましょう。

 

社内報とは?

社内報とは、社内広報を行うためのコミュニケーションツール。紙媒体のほか、映像やWEBなど、さまざまなメディアで発行されています。発行頻度も会社によって違い、社内誌や社報と呼ぶところもあります。では、貴社の社内報の場合、媒体や頻度は適当でしょうか。担当者の視点から、改めて見直してみましょう。

また、会社のお金を使って制作する社内報は、読んでもらえなければ発行する意味がありません。そのため、内容の充実はもちろん、読まれる社内報にする工夫が必要です。

読者には正規の従業員はもちろん、パートやアルバイトの人が含まれる場合もあり、会議などに参加する機会がない人や、短時間勤務の人にとっても、会社について知る貴重な情報源になります。自宅に持ち帰ると、従業員の家族も読者となります。夫や妻が勤めている会社について知ることで、お互いの仕事や働き方への理解が深まります。子どもたちにとっては、お父さんやお母さんの会社に親しみをもち、親の仕事を誇りに思い、働くことへの興味につながるかもしれません。このように、幅広い読者を想定して制作にあたりましょう。

 

発行する目的は?

社内報を発行する第一の目的は、より良い会社をつくり、会社の業績を上げること。社内報の役割や効果を十分に発揮するには、以下に挙げるような、さらに細分化された発行目的を明確にしておく必要があり、これらは会社が抱えるさまざまな課題に紐づいている場合が多くあります。

 

・経営方針の浸透

・社員同士のコミュニケーションの活性化

・情報の発信、共有、収集

・仕事への誇りとやりがいの向上

・若手社員・中途採用社員の離職率低減

・合併・統合企業での社員意識の一元化

・社員によるブランド価値の社外発信

・会社へのエンゲージメントの向上

・問題提起

 

これらの課題を解決するために、定期的に発行される社内報は有効なツールとなります。例えば、会社の方向性や経営陣の意向を伝える「トップメッセージ」、社員同士のコミュニケーションを活性化する「社員インタビュー」や「社員座談会」、他部署や他グループ会社との連携を強める「部署紹介」や「グループ会社紹介」など、それぞれの課題に合わせた企画コンテンツが考えられます。

会社の課題を解決するため、発行目的を理解し、何をどのような企画で掲載するかが、社内報制作の肝となります。

 

過去の社内報を読んでみよう

社内報や発行目的について、ご理解いただけたでしょうか。では、実際に自身の会社が発行する社内報を読んでみましょう。過去の資料として、既刊の社内報が保存されているはずです。

読んでみたいと思える内容か、どの記事が目を引くのかなど、これまでとは違った視点で見てみると新たな気づきがあるかもしれません。過去の社内報を読んだ上で、今後の方向性や企画を考えてみましょう。また、専門媒体で他社の社内報をリサーチすると、参考になるヒントが得られるかもしれません。

担当者次第で、社内報の可能性は広がります。ぜひ、楽しんで取り組みましょう。

 

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執筆者:栗本
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