働くママに原稿を書いてもらおう!

「働くママ」「ワーキングママ」「ダイバーシティ」という言葉を最近よく耳にします。

 

子育てしながら仕事をする女性が増えている傾向にあるそうですね。

わたしもその中のひとりです。

 

あなたの職場には働くママはいらっしゃいますか?

いらっしゃる場合、その方はどのような1日を過ごしているかご存じですか?

 

弊社のクライアントさまで

働くママさんが執筆したコラムを連載している社内報があります。

わたしも働くママという立場で、共感や学びがありますが、

「母」という枠ではなく「社会人」として為になることが書いてあり

とても印象的で、毎号原稿がくるのが楽しみです。

 

働くママに原稿を書いてもらうことが

社内でどのような影響や効果があるのか、執筆者の方が何を伝えたいのかを

今回はわたしの経験を交えてご紹介します。

 

育休はまったく穏やかなものではない

「育休は働かなくて楽」

…なんて大間違い!!

 

痛い痛い出産を乗り越え、体調も精神も不安定なまま

授乳、オムツ替え、お風呂、夜泣き…

に加え、今までこなしていた家事はやらなきゃいけないし

寝るのも起きるのも赤ちゃんのタイミングだし…

「自分の時間」なんてものはありません。

 

わたし自身、出産して気づいたのは

「今までの自分は、自分の人生の“主役”だった」ということ。

出産と同時にわたしは“脇役”になったから

「自分の時間」はこれからの“主役”(=子供)のものになった

のだと解釈しました。

 

さらに、産休前のお給料よりも減るので家計についても考え直さなければなりません。

ひとりで赤ちゃんを連れて外出や買い物するのも一仕事です。

復帰前には保育園のこと、仕事中に子どもが体調を崩した場合のこと、

復帰したらただでさえ大変になった家事をこなせるのか、

仕事の感覚を取り戻せるのかという不安との戦い…

育休中も考えること・やることがいっぱいです。

 

こうして逃げ道のない大きな山をたくさん乗り越えたママは、育休を終えて職場復帰します。

 

「ママ」ではない唯一の時間、それが「会社」!

 

忙しい朝を乗り越え、保育園へ送り出し、ようやく会社へ!

「ママ」から「仕事」へスイッチを切り替えます。

 

育休中のやりたかったことに「仕事」が挙げられたママにとっては

やりたかったことが叶う時間でもあります。

(働くママがキラキラして見える、のはこれが理由かもしれませんね)

 

ママであっても会社では他の方と同等に仕事をこなします。

保育園の迎えの時間も決められているので、残業ができないママも多いと思います。

その限られた勤務時間の中で、仕事をこなすとなると必然的に「効率のよさ」が求められます。

スキル、計画力、集中力…残業できないからこそ、このような力が鍛えられいくのです。

 

前日に公園で一緒に全力で遊んで筋肉痛になろうが、

出発前にトイレを失敗して後始末に追われようが、

保育園で泣きじゃくって送り出すのに奮闘しようが、関係ありません。

会社に着けば時間内に仕事をこなすことが求められるのです。

 

今日は飲みに行くぞ!の誘いに参加したくてもできなかったり、

大人の楽しみは後回しという方も多いのでは?

(旦那さんばかりずるいですよねぇ。笑)

 

 

帰ってからも終わらない!

出産前なら帰ってほっと一息できたのに、ママの任務は終わりません。

ご飯用意して、洗濯物取り込んで、お風呂入れて、明日の準備をして、寝付かせて…

 

言うことを聞いてくれないと

ついつい子どもに怒ってしまうことも…。

怒らないようにはどうしたらいいか、

言うことを聞いてくれないときはどうしたらいいか、

ママにも大きな葛藤がありますよね。

(わたしは怒ってしまった日は自分の中で反省会してます。笑)

 

こうしてママの1日は育児・家事・仕事で休む暇もなく終わります。

 

守っているものは数知れず!

だからこそ言葉の重みがある。

わたし自身、母親になってから

自分の母、世界中のママはこんなに大変だったんだ〜と日々実感しています。

 

ママは子どもの「心」も育てています。

行動、言動、教えたこと、いいことも悪いことも、子どもにはママの全てが現れます。

 

子どもを0から育て、家庭を守り、仕事をこなし、悩みながら立ち止まりながらも、

どんなプロジェクトよりも比にならない、大きな大きな仕事をしています。

ですが、思っていることや感じているを公に語る機会がありません。

なぜなら全てのママが当然のこととしてやっているからです。

 

そんな毎日を過ごす働くママにスポットを当ててみると、どうでしょうか?

奥さんが働くママであっても知らないことがあるのではないでしょうか?

 

私の場合、このようなことが仕事に生かされています。(個人的な感想です)


出産前:あ〜この仕事つらい。やりたくない。

出産後:うわ〜今日は忙しい!でも出産の痛みと比べれば全然つらくない!大丈夫!

 

出産前:何であの人はいつも意見を聞いてくれないんだろう。仕事やりづらいなぁ。

出産後:仕方ない、仕方ない。それぞれの考え方があるもんだ!

食べてって言っても離乳食食べなかったり、

早く行くよって言ってもお店でだだこね続けたり、

子どもが言うこと聞かないときより余程ラク!

 

出産前:こんなに頑張っているのにどうして認めてもらえないの?

出産後:やりたい仕事できる今が幸せ!

いろいろ大変だけど、家族が元気ならすべてよし!

果報は寝て待て。

 

出産前:あれもやらなきゃ!これもやらなきゃ!やりたいことがたくさん!

出産後:焦っても仕方ない。自分がまだやるべきレベルに達してないだけ。

子どもが歩き始める時期がそれぞれ違うのと一緒だよね〜。


 

目の前にある事実や問題は変わりませんが、

考え方や捉え方次第でよくも悪くもなることを学びました。

育児で学んだことは案外仕事に活かされるものですね。

 

母は強し!

命を産んで育てている経験から

さまざまなエピソードや信念が聞けて面白いと思います。

お子さんがいる方もいない方も

今までになかった発見を得られるはずです。

 

働くママの記事を取り入れることで、

女性への理解を深めていただくきっかけになり、

女性が働きやすい企業さんがもっと増えればいいな、と願っております!

 

 

執筆者・デザイナー/カミヤ

まだまだ未熟ママです。