社内報制作で時折聞かれる「せっかく作ったのにあまり読まれていない…」という悩み。
より多くの社員に読んでもらうには、充実した内容にしていくことに加えて、配布時・制作工程で社内報に触れる機会“タッチポイント”を増やすのが効果的です。今回はそのためのアイデアをご紹介します。
連載企画を投票で決めてみよう

連載企画の案をいくつかあげて「1年間連載するなら、どの記事が読みたいか?」などと、誌面上で投票を呼びかけてみましょう。「こんな企画があれば読みたい!」という期待感が膨らむとともに、主体的に社内報を読んだり、携わろうとする意欲につながります。
ポイントは、投票する側が「どんな話題がいいか」と比較検討しやすいように、候補になる企画のカテゴリーを重複させないこと。「営業部が教えるコミュニケーション術」「総務部流・パソコン作業時短術」「企画部直伝!パワポでの企画案作成のコツ」などの仕事で役立つ企画から、「各拠点のグルメ自慢」「我が家のペット写真館」といった箸休め企画まで、多様な企画を選択肢として用意すると参加してもらいやすくなります。
各部署・チームに交代で「校正係」をやってもらうのも◎

各部署・チームの協力を得られれば、文章の誤字・脱字や事実誤認がないかをチェックする「校正」を一部のメンバーに手伝ってもらうのもおすすめです。業務量の心配から「編集委員」としての参加は難しくても「校正のお手伝い」なら参加のハードルが少し低くなります。あくまで「お手伝い」としての参加してもらうのであれば、担当していただくページは一部にとどめるか素読みのみお願いするなど、負担は限定的にしましょう。
少しでも責任のある工程を任されると「他のページはどんな内容なんだろう?」と関心の範囲が広がるもの。自分が校正した箇所と合わせて、発行後にじっくり読み込む動機になります。チェックする目を増やせば、誤植に気づく確率が高まるというメリットもありますよ。
目に留まりやすい「手書きPOP」の作成もあり!
社内報を印刷している場合は、社員の目に触れる機会を増やすために、社内のさまざまな箇所に置いている企業もあるかもしれません。その際はPOPやポスターでPRしてみてはどうでしょうか。例えば書店などを見習って「手書きPOP」にしてみると、親近感や注目度がグッと上がります。
特集の内容を紹介だけではなく「今回は過去最多○○名の社員が登場!」など、その号の特徴を主観も交えて強調すれば、さらに効果的です。
より多くの社員に親しみ、読んでもらえる媒体にするためには「社内報との接点をどう増やすか」「どう関わってもらうか」という観点でも、いろいろな工夫をしてみてください。
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執筆者:ディレクター 今枝