従業員の家族は社内報のどんなところを見る?

社内報を従業員の家族にも配布している企業は多くあります。家族に社内報を読んでもらう目的は、社業に取り組む従業員を応援してもらえるよう会社や業務内容への理解を深めてもらい、働き方などの制度にも安心感を持ってもらうこと。

とはいえ、家族にも読んでほしいけれど、どんな風に家族向けの企画を立てたらいいのかわからない…というご担当者様もいらっしゃるかと思います。

「家族向け」を意識しすぎなくても、定番企画を少しアレンジすれば、家族にも響く社内報になります。ここでは、家族に会社のよさが伝わる誌面づくりを考えていきましょう。

 

社員インタビューで働きがいを伝えよう

「働きがいのある会社」と従業員のご家族に思ってもらうためには、従業員自身が生き生きと自分の仕事について語っているページが必要です。従業員が自分の仕事のおもしろさについて語る、インタビュー企画を取り入れてはいかがでしょうか。

ポイントは、記事の中で社員の活発さが伝わる写真を使うこと。すまし顔の写真では、生き生きとした雰囲気が伝わりません。業務に励んでいる最中の笑顔でもよいですし、インタビューカットを使用する場合でも、とびきりの笑顔を選びましょう。従業員の明るさと活発さが見える誌面は、家族にポジティブな印象をもたらします。

 

良好な人間関係を伝えよう

社内の人間関係に悩む人の多い昨今。職場の雰囲気を心配に思う家族もいるでしょう。

従業員同士のよい人間関係を可視化するための企画として、仲のいい従業員がリレー形式で1号ずつ手紙をつないでいく「メールリレー」というコーナーが挙げられます。

仲のいい従業員同士のコミュニケーションを誌面で再現することは、人間関係がよいことを示すのにうってつけです。そこに、ただ文章を載せるだけではなく、メールを送る側・受け取る側がプライベートで一緒に撮った写真などを添えることで、仲の良さをいっそう強く表現できます。

その他、従業員同士のことを紹介し合う「他己紹介」もよいでしょう。仲のいい従業員だけが知っているエピソードを披露すれば、会社でも深みのある人間関係を築けていることを示すことができます。

 

コンプライアンスへの意識の高さも大事

自分の家族の会社には、整った福利厚生制度があってほしいと思うもの。

介護制度や育休制度などに関して、家族と一緒に理解を深められるよう、わかりやすく解説したページを設けてみてはいかがでしょうか。ポイントは、具体的に制度を理解できるようにすること。例えば「親が介護施設を転居するため、準備や手続きである程度まとまった休みが必要な場合は、介護休暇? 介護休業?」など、具体的なケースをもとに制度を解説すると、従業員も家族も理解を深めやすくなります。

 

 

そもそも、社業のことをよく知らない家族にとっては、よく分からない用語が多い誌面になっている可能性もあります。業界の専門用語を減らし、一般的な用語に置き換えていくことも効果的です。

従業員が家族から応援してもらえるよう、社内報で会社のいい面を積極的に伝えていきましょう。

 


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ディレクター:今枝
従業員以上にその会社に詳しい人が、家族の中にいることはほとんどないでしょう。社内報を通して、会社の魅力を余すことなく伝え、家族の中にもファンを創っていきたいですね。