古写真を使って記事に深みと説得力を!

社内報で、会社の歴史を創設時から振り返る特集や、地域の歴史と文化的背景をテーマにしたコラムを制作することはありませんか。

そんなときに掲載したいのが当時の風景を撮影した写真。最近では各都道府県の図書館、大学の図書館で所蔵する古写真をデジタル化し、インターネット上で閲覧できるサービスをしていることがあります。

これから筆者おすすめのサイトを3つご紹介します。

 

おすすめサイトのご紹介

■戦後直後:国立国会図書館「モージャー氏撮影写真資料」

原爆ドーム(広島県産業奨励館)
国立国会図書館デジタルコレクション提供

戦後直後のGHQの文民スタッフとして日本に滞在したモージャー氏が全国各地で撮影した写真が閲覧できます。現在304枚が公開されています。

なんとこれがカラー写真なのです! 戦後すぐの日本の風景が色鮮やかに見られる貴重な写真です。

 

■明治期~戦前:愛知県図書館「絵はがきコレクション」

名古屋市廳舎
愛知県図書館提供

愛知県図書館が所蔵する明治期から戦前頃までの愛知県関係の絵はがきを閲覧できます。現在108セットが公開されています。

名古屋、尾張、知多、三河で分類されており、地元の神社や当時人気だった観光地などを見ることができます。

 

■幕末~明治期:長崎大学附属図書館「幕末・明治期日本古写真メタデータ・データベース」

幕末から明治期にかけて全国各地で撮影された写真が閲覧できます。現在約7,700点が公開されており、国内最大級の古写真コレクションとなっています。

モノクロ写真のほかに色付けされたカラー写真も多くあり、当時の雰囲気を感じられる味のある古写真をたくさん見ることができます。

幕末から明治期はさすがに古すぎて自社と関係ないと思われてしまうかもしれません。ですが会社の歴史をさかのぼってみれば、

・幕末から明治期にかけて日本の近代化が進み、当社の現在のビジネスが生まれた
・創業の地に深く根付いている文化が、当社の社業と密接な関係がある

などの事実が発覚するかもしれません。これに写真という「揺るぎない事実」をセットで伝えることで、説得力が大幅にアップします。

 

著作権の許諾もお忘れなく!

写真を使用するには、各施設によって申請が必要であったり、使用料がかかったりすることがありますので、期間に余裕を持って手続きをしましょう。

是非、これらの古写真を使用し、深みと説得力をもたせる記事に仕上げてみてはいかがでしょうか。


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パブリックドメインをご存じですか?

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執筆者:ディレクター 大原

花粉症なので今から戦々恐々としています。