社内報の定番企画のひとつ「インタビュー記事」。しかし、「緊張してうまく質問できない」「会話が弾まない」「話が脱線する」など、インタビューは何度やっても難しいものですね。
では、どうすればうまくインタビューできるのでしょうか。
インタビューに大切なのは、取材を受ける本人も気づいていなかった「発見」や「学び」が生まれることにあります。そこで提案したいのが、取材空間を「ラボ=研究室」に変えるという発想です。
ラボでは、仮説を立て、観察し、問いを重ねながら答えを探します。インタビューも同じ。相手をリサーチし、仮説を持って臨み、会話を通して新たな経験や想いを一緒に見つけ出していくのです。
「答えを聞き出す」のではなく、「一緒に発見する」。
そんなラボ型インタビューを実践する、5つのアクションを紹介します。
インタビューの質は事前準備で決まる

まずは、相手を徹底的にリサーチしましょう。仕事内容や実績だけでなく、可能なら同僚や部下から人柄や印象を聞いておくのもおすすめです。「○○さんが、いつも笑顔が素敵と言っていましたよ」など、ちょっとした“身内ネタ”が距離を縮めることもあります。リサーチをもとに、「この人はこんな考えを持っているのでは?」と仮説を立てておくことが、ラボ型インタビューへの第一歩です。
取材を「ラボ」に変える5つのポイント

事前リサーチをもとに「企画に直結する質問」「仮説をぶつける質問」などの質問リストを作成します。当日は、次の5つを意識してみましょう。
1.アイスブレイクを準備する
誰でもインタビューは緊張するもの。世間話や部署の小ネタなど、話しやすい話題から始め、自然な流れで本題に入りましょう。
2.リアクションは「1.5倍」
「え、そうなんですか!?」「なるほど!」など、相手への興味は少し大きめに表現しましょう。言葉を受け止めていることを伝えるのが大切なポイントです。ただし、やりすぎは逆効果になります。普段の1.5倍くらいを目安に。
3.できるだけ会話を遮らない
質問リストは「聞くべきことを忘れないためのもの」。基本は聞き役に回り、相手の言葉の続きを待つことで、思わぬ本音やエピソードが出てくることがあります。
4.肝となる話は具体的に掘り下げる
「印象に残っている仕事は?」と聞いて、「イベントが成功したこと」と答えが返ってきたら、ここからが本番です。「どんな企画?」「何に苦労した?」「どう乗り越えた?」と一歩ずつ深掘りを。抽象的な答えが、記事の“芯”となる具体的なエピソードへ変わります。
5.話が脱線したら、あえて「待つ」
脱線しても、すぐに話を戻す必要はありません。リアクションを小さくし、相手の話を途切れるのを待ってみましょう。沈黙のあとに、本当に聞きたかった話が出てくることもあります。
「聞き出す」より「一緒に発見する」
インタビューのゴールは、用意した質問の答えをすべて回収することではありません。仮説を持って取材に臨み、相手の言葉を聞きながら深掘りする。その過程で、本人も気づいていなかった経験や想いを見つけられたとき、取材空間は「ラボ」に変わります。
次のインタビューでは、相手を“研究する”つもりで臨んでみてください。きっと、今までとは違う言葉に出合えるはずです。
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