【初めて担当者になった方へ】台割は社内報の設計図!

「台割」は、雑誌やカタログ、パンフレットなど作成する際に、何ページに何が入るかをまとめた設計図のようなものです。社内報に限らず、冊子制作には欠かせません。「台割表」や「ページ割」と呼ばれることもあります。

冊子の内容を一覧化することで全体像を可視化でき、構成のバランスやページの流れ、抜けや漏れを確認しやすくなります。社内報制作に関わる全ての人が台割を共有することで、スムーズな制作進行やミスの減少につながります。

初めての社内報制作に向けて、台割の基本を押さえておきましょう。

<台割の役割>

・総ページ数の把握

・冊子全体の構成やページネーションの確認

・スケジュールと合わせた作業の進捗管理・共有

・各ページの情報の整理

 

①台割のフレームを作ろう

「台割」は、主にタイトルとページごとの概要をまとめた「一覧リスト」タイプと、2ページ見開きごとの展開図に、大まかな流れや内容を記入する「見開き図」タイプがあります。社内報よりもページ数にボリュームがある周年誌などは「一覧リスト」タイプが向いています。自由度の高い内容の場合は、より誌面に近いイメージで考えることができるため「見開き図」タイプがおすすめです。

「見開き図」はWordやExcel、PowerPointで制作しても、手書きでも構いません。社内報のページ数分の「見開き図」を並べ、横書きの冊子(左開き)は左から右へ、縦書きの冊子(右開き)は右から左へページ数を振りましょう。

一覧リスト

見開き図

②掲載内容orコンテンツを書き込もう

フレームが作成できたら、掲載内容orコンテンツを書き込んでいきましょう。まず、編集会議などで決まった企画名や、毎号の連載記事名などを書き込みます。

表紙に続くページは、冊子の掴み部分。旬の情報を特集したり、会社が今一番伝えたい内容を深掘りした記事などを掲載しましょう。より重要な内容ほど早いページに、社員投稿企画や季節のトピックスなど、やわらかい内容は冊子の後半に掲載するケースが多いです。1ページに2つ以上の企画が入る場合は、ページ内での配分が分かるように分割しておきましょう。

③全体の構成をチェックしよう

一通り書き込めたら、全体の構成をチェックします。特集や企画が適正なページ数か、掲載漏れがないか、読みやすいページネーションになっているかを見直してみましょう。特集ページの増減があった場合は、他の記事での調整が必要です。緊急性と重要性を踏まえて記事に優先順位を付け、時期的に遅れても問題ないものは次号に繰り越します。

空きスペースがある場合は、他に掲載すべき内容がないかを確認しましょう。新しい企画をスタートさせることもできます。また、急な変更があった場合に備えて、季節を問わず、いつでも掲載ができる単発企画を常にいくつか用意しておくと安心です。

台割をうまく活用すれば、冊子をミスなく効率よく制作できます。円滑な社内報制作を目指しましょう。

 

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執筆者:栗本

もう夏がやってきたかのように暑いですね。車通勤から徒歩&電車通勤に変わったので、日々の気温差や天候に翻弄される毎日です。