離れた拠点同士をつなぐヒント

全国各地に拠点がある企業では、拠点間の情報共有やリレーション構築のために、社内報を発行しているケースも多いでしょう。

同じ会社の仲間とはいえ、場所が違えば職場の文化や雰囲気にも違いがあるもの。まずはお互いのことをよく知り、興味を持つことが、拠点間の相互理解を進める第一歩です。今回は、社内報を通じて離れた拠点間でも「一体感」を醸成するための工夫を考えていきましょう!

 

共感を生むのは名物キャラクター!?

各地の拠点を紹介するのは定番企画です。メンバー紹介やオフィス・工場等の風景、近場のグルメの紹介など、ネタは豊富にありますが、読者は行ったこともないような拠点のことは「自分と大して関わりのない情報」と思い、興味を持たないかもしれません。

そんな読者に興味を持ってもらい、共感してもらうために、拠点紹介ではナビゲーターとなる名物社員に登場してもらいましょう! 多くの社員が知っている人であれば、読者もその人と一緒に拠点を訪問する感覚で記事を読むことができ「他人事」感が減ります。総務・人事など、多くの社員と接点がある人が適任かもしれませんね。

また、そのようなスタッフの人選が難しければ、マスコットキャラクターを作って毎号ナビゲートさせるのも効果的です。この場合、社内報でマスコットのイラストを公募すれば、社員が社内報へ能動的に参加するチャンスを生むこともできます。

 

「拠点自慢」で帰属意識を育もう

2つの拠点が登場し、お互いの拠点の優れたところを自慢し合う企画です。

たとえば、駅から近い拠点なら通勤が楽で負担が少ないことを紹介したり、毎朝スタッフで掃除をしているオフィスなら「協力してどこよりも奇麗なオフィスを保っていること」を紹介したりしてもよいでしょう。また「けん玉の県チャンピオンがいる!」「甲子園経験者がいる!」など、「実はすごいスタッフ」が隠れていることはありませんか? そんな方にはぜひ登場してもらいましょう。

登場する拠点は自分たちのよいところを改めて見つけようとし、再確認する機会になります。読者は拠点の内部にいないとわからないような細かい「よいところ」を知ることができ、各拠点に興味を持ちやすくなるでしょう。

 

地域のウワサを確かめたい。拠点間質問コーナー

「九州って、あまい醤油でお刺身を食べるって本当ですか…?」「愛知って、みんな味噌が好きなんですか…?」「青森の”せんべい汁”って、本当におせんべいを煮るんですか…?」など、拠点がある地域に関する質問を幅広く募集しましょう。それぞれの質問には、該当する地域の拠点スタッフに答えてもらいます。

普段の仕事では改まって聞けないようなカジュアルな内容を扱うことで、拠点間のコミュニケーションを気軽なものに感じてもらえるのがメリットです。さまざまな拠点の社員に参加してもらい、拠点同士の交流を増やしていきましょう。

 

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普段は離れた場所にいても、同じ会社に勤める社員同士をつなぐツールとして社内報は重要な役割を担っています。各地をつなぐきっかけをつくり、拠点同士の絆を深めていきましょう!

 


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ディレクター:今枝
離れた拠点同士は、直接会う機会も限られてきます。社内報の紙面を通じて定期的に「会う」機会をつくっていきましょう!