レベルアップの秘訣! 社内報の誌面を重層的にしよう!

苦労して制作した社内報、いざ配ってみると「パラパラと読み飛ばされてしまった」そんなご経験ありませんか?

今回は誌面を充実させ、読み飛ばされにくくするポイント「誌面の重層化」についてご紹介いたします。「今発行している社内報をさらにレベルアップしたい…」「もっと読者に読まれる紙面をつくりたい」そう考えている社内報ご担当者様必見です!

 

 

 

なぜ読み飛ばされてしまうのか?

なぜ読者に読み飛ばれてしまうのでしょうか?

それは読者にとってその誌面に興味の持てる“引っかかり”がなかったからです。“引っかかり”とは誌面を開いたときにパっと目がいく見出しなどのポイントのこと。

極端に言えば、この引っかかりが少ないと読者に読んでもらえる可能性が低くなってしまいます。

読者に読んでもらうためには、この引っかかりを増やし、誌面を重層的に(レイヤーを増やす)必要があります。
 

 

 

重層的な誌面とは?

本来、誌面は基本としてタイトル、リード、本文などで構成されています。誌面にさらに内容に厚みを持たしたいとき、単純に本文を足せば内容は増やすことができます。しかし、これでは内容は増えても誌面の要素を増やすことはできません。

誌面に要素を足すには、違う見せ方、違う切り口で内容に厚みを持たせる必要があります。つまり、ぺージの重層化とは、基本の構成であるタイトル、リード、本文などにプラスして、プロフィール、コラム、用語解説、Q&A、チャート、ダイアグラムなどといった多様な要素で構成することです。

 

 

 

社内報は重層的な方が読まれる!

長い文章ではなかなか最後まで読んでもらえませんよね。業務的な内容を含む社内報ならなおさらです。

そこでコラムやQ&Aなどといった小コーナーを設けて、伝えたい内容を分類・分割して伝えた方が読んでもらえる可能性が高まります。社内報という媒体だからこそ、誌面を重層的にすることを意識して制作する必要があります。

ただし、シンプルな構成などをねらいを持って活用した方が訴求力がある場合もあります。どんなページでも重層化すればよいのではなく、冊子全体でのバランスやねらいなども鑑みながら工夫して行いましょう。

 

 

では、「重層的な誌面」がどういったものか、社内報サンプルで実際に見てみましょう!

 

 

 

タイトル、リード、本文のシンプルな構成の場合

例えば社長インタビューの場合、上のようにタイトル、リード、本文のシンプルな構成では、よほど興味がある内容以外は最後まで読む気になりませんよね。写真やデザインをこだわっても表面的な飾りつけにしかなりません。

それでは、誌面を重層的にするとどうなるでしょうか?

 

 

 

誌面を重層的にした場合

基本の構成であるタイトル、リード、本文に大きく要素を2つ追加しました、本文を読まなくても要点が伝えられる「ポイント解説」と、社長の人となりを知る方に寄稿をお願いした「コラム」です。さらに社長の人となりが分かる詳細なプロフィールや、プライベートの趣味も写真付きで紹介しています。

先ほどのシンプルな構成の誌面に比べ、社長の人となりを伝えられたり、寄稿によって客観的な意見が追加されたことによって質の高い情報が伝えられる企画になりました。

いかがでしょうか? 先ほどよりも少しだけ読む気になり、パラパラと読み飛ばされにくくなったと思いませんか? 忙しくて本文を読めない方もポイント解説なら読んでくれるかもしれません。

 

 

伝えたいことを多角度から見直すことがポイントです!

誌面を重層的にするには、伝えたいことを多角度から見直すことがポイントです。例えば、先に例に挙げた社長インタビューでは、ポイント解説とコラムを追加しました。その際、下記のように考えプラスしました。

・「本文を読まない人にも伝えたい」→目線が集めやすい「ポイント解説」をプラス

・「客観的な意見を追加して、記事の信憑性を高めたい」→知人に寄稿を依頼した「コラム」をプラス

このように、伝えたいことをどんな形で伝えれば読者に届くかを見直してみることが大切です。

ぜひ、あなたの社内報で試してみてくださいね!

 

 

 

 

 

【執筆者】

ディレクター 後藤

こたつが好きです。