直しは朱(赤)ペンで

赤ペン先生っていましたよね。今もいらっしゃいますが。

さて、今回は原稿直しの基本ルールについてのお話です。

 

上がってきた誌面を見ていたら

削りたい言葉、変えたい言いまわしがちらほら…。

ここまではよくあること。

では、その修正指示を、どのように伝えていますか?

 

たとえば、

〇ページの□行目、〇〇〇の箇所を△△に変更

といった文言にしていませんか?

 

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私たちの業界では

訂正や加筆削除をしたいとき

必ず朱(赤)ペンを使い、誌面に直接記入します。

そして、修正版が上がってきたら指示原稿とつき合わせ

直っていたらその朱書きの上から色の異なるペンで斜線を引き、

直しもれ、直し間違いがないか、チェックします。

 

長年この業界にいますが、

昔からの慣習であるこのやり方が

もっとも効率よくミスを防げると断言できます。

小さなことですがその効果は絶大。ぜひお試しください。

 

 

指示を変える場合を想定してか、

時折鉛筆で書き込む人もいますが

見落とされる可能性があります。

いったん朱で書き込んだものの、やっぱり元のままがいいと思ったら

イキと書いておけばOK。

修正や訂正を取りやめ、元のものを「生かす」意味となります。

 

ちなみに、「赤」を「朱」と表現するのは、明治時代に朱墨を使っていたことと

「赤字」では縁起が悪いから、だそうです。

 

もうひとつ、「赤ペン先生」をググったら

「赤ペン先生の字が汚い…」というお悩みにヒットしました(笑)

字のうまい下手はあれど、朱(赤)入れするときは

読み手に負担をかけないよう、丁寧に書くことを心掛けましょう!

 

 


読んでもらうために

苦労してようやく発刊した社内報が読まれていないことほど

担当者のモチベーションを下げるものはありません。

原稿集め、大変だったんだけどな

誤植がないように一生懸命校正したのにな

と、心の中で訴えつつ、もっと読んでもらえる社内報にしよう!と

次号に向け、再び闘志を燃やすわけであります。

 

ところで、なぜ読まれないのか、

一歩踏み込んで考えてみましょう。

 

みなさんが本屋に行き、

手にとる雑誌、本は何かしら関心を引くものですよね。

本のタイトル、装丁、見出し、内容…

となると、当たり前のことですが

読まない=興味のあるものが載っていない

というわかりやすい構図が浮かび上がってきます。

 

それはつまり、

発刊側の目的、意図

読者の興味、関心にずれがあるということ。

 

往々にして

発刊側(会社)は理念、方針の浸透といった縦のつながり、

部署間の交流といった横のつながりを強めたいといった意図のもと

読者側からみれば“お堅い記事”を作成します。

 

一方で社員は娯楽性や話題性を求めていたりと

社内報に求める役割がそもそも異なり

そのギャップが「読まれない」現象を引き起こしている
といえます。

 

では、この隙間を埋めるにはどうすればいいのか。

以下に実際に効果のあった2つの方法をご紹介します。

 

1.気軽に読める定番コーナーを設けること。

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プライベートが垣間見れたり、社員おすすめの本や映画を紹介したりと、

肩の力を抜いて楽しく読めるコーナーがあると、

社内報を読んでみようという動機付けになります。

また、そのコーナーを読むついでに他の記事に目を留める相乗効果も期待できます。

これは、読者側の要望に応えたかたちですね。

 

2.社内報を必ず読むようトップの方が発破をかける。

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とある企業の部長さんは、毎号社内報を読まないと答えられない

問題を朝礼で社員に出していました。

その企業では社内報の第一フェーズに「理念の浸透」を掲げており

そのミッションを達成するため

ふさわしい誌面制作と並行して、より確実に、効果的に機能するよう

会社全体で取り組んでいました。

 

 

どちらも、目的を明確にしている点がポイントです。

めざすところが明らかになれば、自ずとアイデアや企画は出てくるもの。

企画に行き詰まったり、読まれていないと感じたときは、

今一度原点に立ち返ってみてください。

必ず手がかりが得られるはずですよ。

 

 

 

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【執筆者】ライターT
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