社内報ご担当の皆さま、こんにちは。
業務が立て込む時期になると、どうしても校正があまくなりがち…という悩みをお持ちの方はいませんか。
社内向けとはいえども、社内報は企業が公式に出す印刷物です。誤字脱字はもちろん、間違った内容が掲載されてしまうことは絶対に避けたいもの。どうしてもじっくりと時間をかけて校正ができない時のために、最低限チェックすべき項目をご紹介します。
ノンブル(ページ番号)
社内報の各ページには、ノンブルが入っています。
そのノンブルがきちんと記載されているのか、順番は間違っていないのかを確認します。
ノンブルが抜けてしまっていたり、順番が前後していたり、重複している可能性もあるので、注意して目を通すようにしましょう。
表紙や各企画の名称
社内報の表紙や背表紙、奥付などには「2022年12月号」「2022年冬号」「2022年Winter」「Vol.25」などの号の名称や通巻番号が記載されています。西暦や月、英語の表記、番号が間違っていないのかチェックします。
連載企画がある場合は、企画ごとに巻数があります(vol.8など)。前号と照らし合わせ、番号に間違いがないかを確認します。
目次
表紙や各企画の名称のチェックが完了したら、次は目次に移ります。
目次と各ページの見出しの表記が一致しているかどうか、目次に記載されているページ番号と実際のページ番号が一致しているかどうかを確認します。もし目次と各ページの見出しの表記が異なっていたり、ページ番号が間違っている場合は修正指示を書き込みましょう。
従業員名などの固有名詞
企業名や従業員名などの固有名詞は、絶対に間違えてはいけないもののひとつです。例えば、日ごろの努力が実を結び、社長賞などで表彰された方が、仕事での活躍ぶりを特集として紹介されたとしましょう。そんな晴れがましい内容の社内報が手元に届いたときに、自分の名前が間違って記載されていたとしたら、いかがでしょうか。がっかりして、仕事へのモチベーションも大きく下がってしまうかもしれません。固有名詞、とくに従業員の名前のチェックは、絶対に間違いがないように念入りに行ってください。
住所や電話番号、メールアドレスなど
住所や電話番号、メールアドレスの間違いも絶対にあってはならないこと。たとえ従業員とはいえ、問い合わせたときにつながらない場合は社内報への信頼が大きく下がってしまいます。毎号毎号、心して確認するようにしましょう。可能であればダブルチェックが望ましいです。
写真やQRコードなどの画像
本文の内容と合わない写真が配置されていないか、写真掲載を控えたい人の写真が間違って掲載されてしまっていないか、不自然なトリミングがされていないか、写真の画質は適正かなど、さまざまな角度から写真を確認していきます。また、QRコードを掲載する場合が増えていますが、きちんと読み取れるのか、適切なサイトやフォームなどにつながるかどうかを実際にスマホなどで読み取って確認します。
本文の誤字脱字と「てにをは」
明らかな漢字の間違い、言葉と言葉をつなぐ助詞が不自然ではないかなど、誤字脱字がないかどうかを確認します。自身の日本語能力に不安があるときは『記者ハンドブック』などで確認することをおすすめします。
以上、十分な時間をかけて校正をすることができないときに、最低限これだけはしておきべきチェック項目を上げてみました。
校正にしっかりと時間をかけられるときは、上記に加えて、表記や漢字の表記ゆれチェックや常用漢字でないものをひらがなに直すなどの作業を行いますが、時間がないときは明らかな間違い以外は原文を尊重するようにしましょう。
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