恒例行事の見出しは特徴を盛り込む

見出し

社内報の編集をしております、ライターのTです。

前回、「見出しは新聞をお手本に」との内容で書かせていただきました。おかげさまで大きな反響をいただき、社内報に携わられている方々のご苦労がしのばれました。

さて、「見出しのコツ」について、今回はもう少し具体的な例を挙げてご説明します。

 

梅の開花や小女子漁の解禁など春の訪れを告げるニュースが増えてきた今日この頃、企業においては新入社員が入ってくる時期ですよね。新入社員紹介や入社式の記事は社内報における春の風物詩。新入社員の方々のフレッシュな雰囲気や初々しさをぜひとも伝えたいところですが、クライアントさまからの原稿を読みますと、ほぼ100%、次のような見出しです。

 

桜 2平成28年度新入社員
平成28年度入社式

 

 

 

 

 

 

前回、事業所名や部署名を「見出し」として使うのはNGですよ、とお伝えしましたが、イベントも同様です。「いえいえ、うちはちゃんと『平成28年度入社式を開催』とひと目で内容がわかる見出しにしています」という方、去年は「平成27年度入社式を開催」となっていませんでしたか? 恒例行事の場合、数字を入れ替えただけというパターンも多いのです。

では、具体的に直してみましょう。

恒例行事の場合、毎年同じ表現になりがちです。でも、こういう見出しだったらいかがでしょうか?

 

ceb37bde2a19fb1f92b7996e98ae0efe_s平成28年度入社式 代表挨拶は元甲子園球児の田中さん

 

田中さんのバックグラウンドも垣間見え、加えて、どのような挨拶だったのかちょっと読んでみようという気になりませんか?恒例行事の場合、その年新たに始まったことやその年だけの特徴を盛り込むと、マンネリな表現にならず、読み手の目に留まる可能性大です。また、今回は企画のマンネリ化についても少しお話ししますね。

 

 

 

 

 

 

新入社員紹介といえば、「顔写真と質問項目への回答」が定番ではないでしょうか。今年はどんな子たちが入ってきたのかな~と楽しみにされている方もおられるかと思います。では、定番企画にちょっとスパイスを足してみましょう。簡単にできる方法のひとつは、質問項目を彼らの素顔や個性がわかるものに変えること。たとえば、出身校や趣味、特技などの項目は無難ですが、若干面白みに欠けますよね。では、今まででいちばん高い買い物は?なんて質問はどうでしょうか。お金の使い方にはその人の価値観や興味が如実に表れるものです。もちろん、全部が全部そうした質問ではダメでしょうが、1つか2つ、アクセントとして入れる分にはまったく問題ないと思います。

新入写真紹介は新入り社員と既存社員とのファーストコンタクトとなるページです。新入社員から先輩社員へはやる気や意気込みが伝わるものに、また、先輩社員にとっては会話のきっかけとなるような仕掛けを盛り込んでいきたいものです。

 

ここまで、お付き合いくださり、ありがとうございました。

 

 

 

DSC_0366 【執筆者】

ライターT

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