社内報の人気企画「座談会」の原稿に困ったら

社内報ご担当者の皆さん、こんにちは。

 

今回は、同じテーマで数人が語り合う

「座談会」についてのお話です。

 

例えば「新商品の開発メンバー座談会」

「女性社員の座談会“ダイバーシティ”」

「年度末に1年をプレイバック!役員座談会」

など、切り口はさまざまですが、一度にいろんな人の話が聞けて

読み応えもたっぷりの人気企画である座談会。

 

そんな座談会のインタビューを行い、原稿にするための

「社内報ご担当者さま向けの注意点」をお伝えしたいと思います。

 


まず、当日集まってもらうメンバーのお名前、部署などの

基本プロフィールは事前に把握しておくことが大切です。

 

参加してもらうメンバーの人数の目安は、4人~6人が最適でしょう。

なぜなら、それ以上になってしまうと、

あまりしゃべらない人が出てきてしまいます。

例えば、友だち8人とカフェに行っても、テーブルの端の人同士は

距離が遠くて、なかなかしゃべらないものですよね?

座談会も一緒です。

 

 

当日は、まず、担当者のあなたからテーマを説明してあげてください。

「今日は、社内報の夏号に掲載する座談会をしていただきます。

“新商品開発”に携わった皆さんに、それぞれ、思い出や大変だったこと

などを振り返っていただきたいです」など、

最初に総テーマを伝えてください。

すると、メンバーの方々も話しやすくなると思います。

 

座談会の進行は、担当者のあなたが「司会」となってアシストするイメージだと

うまくいきます。

「まずはAさんにおうかがいします。

プロジェクトにおいていちばん大変だったことは何ですか?」

と聞き、Aさんが答えてくれたら

「Bさんは、どうでしたか? Aさんのような苦労はありましたか?」

と聞くことで、AさんとBさんの話題をつなげてあげてください。

 

また、Bさんが答えたことに対して、

Cさんには「Aさん、Bさんの苦労話を聞いてどう思われますか?」

と質問します。

 

するとCさんのリアクション

(例えば「AさんとBさんにそんなことがあったなんて、

現場では全く気が付きませんでした。

おふたりとも、そんな壁を乗り越えて頑張っていたなんてすごいです」)

を原稿に反映することができます。

 

この、リアクション(相手の言ったことに対する感想)を聞いておくのが、
座談会の原稿を読み応えのあるものにする必須ポイントです。

 

これがないと、

A「○○に苦労しました」

B「私は☓☓に苦労しました」

C「私が苦労した点は▽▽です」

と一方通行の原稿になってしまい、皆さんで“語り合う”という座談会の良さが

半減してしまいます。

 

原稿をまとめるときは、
インタビューで聞き出したお互いの話への
リアクションを入れつつまとめてください。

(例)

A「私はプロジェクトリーダーとしてメンバーをまとめることに力を注ぎました」

B「私は、納期までに間に合わせることに必死でした。最終段階のときに変更点が出て、正直、もう間に合わないかも…と弱気になっていました。でも、Aさんが雰囲気作りをしてくれたおかげで、お互いの作業の進捗状況もよく分かり、働きやすかったです。」

C「最終段階で、そんな苦労があったんですね…。でも、こうして発売にこぎつけて、私もホッとしています。私は仕様書の作成で大変な思いをしていたとき、Aさん、Bさんがはげましてくれたのが嬉しかったです」

 

このように、お互いが「苦労した点」というテーマを話しているのですが、

Aさん、Bさん、Cさんの会話が繋がって座談会の良さが出ています。


座談会の原稿は、お一人の方のインタビューをまとめるよりも

大変です。

ぜひ、参考にしてくださいね。

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執筆者ディレクターA